#10 Plastic Beautiful World
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「監視官、準備できました。向こうさえ良ければいつでもいけます。」
「よし。」
六合塚の言を受け、無線機のスイッチを入れる。
「こちらシェパードone。シェパードthree、聞こえるか?」
≪こちらシェパードthree、ドローンと共に突入ポイントに到着。いつでもOKです。≫
「ハウンドthree。」
<こちらハウンドthree、同じく準備OK。>
「施設内にはどんな仕掛けがあるか分からん。注意して対象を屋外まで追い立てて確保する。」
<≪了解。≫>
「ミッション、スタートだ。」
運搬器からドミネーターを抜き、ホルスターに収める。
「六合塚、顔を出したネコの頭を押さえる。しくじるなよ。」
「了解。監視官こそ今日は怪我、しないようにして下さいね。」
なんら表情を動かすことなく告げられた台詞に返す言葉を失った時。
≪こちらシェパードthree。予定通り対象は裏口に向かって逃げ出しました。これから私達も――てちょっと、狡噛さん!?≫
続いた聞きなれない罵声に眉を顰めると、同じようにそれを耳にした六合塚がくすりと笑う。
咎めようと開いた口を、響いた足音に引き締める。
「公安局だ、観念しろ。」
銃口の先で立ちすくむ男の後ろに、その姿が見えた。
≪こ、コラ待てっ――じゃない待って下さい狡噛さんっ≫