#09 メビウスの輪
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日が落ちたら、夜が来る。
そうしたらただ
『やってみませんか。』
目を閉じて。
見上げた顔に、笑う。
朝はまた、すぐに来るから。
「……お前がただ、痛い目に合うだけだ。」
淡い笑みをどうにかしてあげようと思うこれが、ただのエゴだったとして
何を、恥じることが、あるだろう。
『善意ですよ、善意。』
備え付けの灰皿を前へ押し、椅子を引く。
感じた視線に足を止め、『それに』と口にしながら振り返る。
『狡噛さんに飼われるのも、なかなか悪くないみたいだし。』
多分一瞬後には消えているだろうその、無防備な表情だけ。
それだけでいい。
『ではまた後程~。』
それで、充分。
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