#09 メビウスの輪
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不満げに言って蕎麦をすするのに知らず口元が緩み、その食事の様を眺める。
『……狡噛さん。』
「…なんだ。」
『……狡噛さん。』
「なんだ」と多分また、言いかけたのだろう顔に微笑む。
ひとつ
『私、もっとちゃんと、知ろうと思います。』
ひとつを
『狡噛さんのこと。』
拾い集めて。
私は
『納得できないのなら…分からないなら、そうするしかないですよね?』
「…昨日のことなら…『昨日だけじゃなくて、今日も、明日も。』
『ずっと』と続け、止めていた箸を動かす。
私が
『どれくらいかかるは分からないけど……ちゃんと、解るまで。』
貴方を。