#08 Bump
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照らし出されるタワー周辺の夜景が、海に浮き上がる。
だけど明るい筈のそこはぽっかりと開いた大きな穴のようにも見えた。
そう、感じた。
『………』
いくら[無いモノ]としたところで、それは[在る]んだ
昏い笑みに、腕で顔を覆う。
機械装置で測定される、人間の精神状態―サイコパス。
それを基に示される、最適幸福で満たされた、人々―世界。
<……光?>
スイッチを切って身を起こした途端ゆるやかに流れ込んできた月明かりに、目を細める。
『……なんでもないよ……』
徐に膝を抱えた理由は、守るため。
何からかは分からない。
分かりそうに、ない。
<ご飯にしましょうよ、光。>
『……ん。』
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