#08 Bump
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箸を止めて食い入るように画面を見る二人の横顔にため息を吐き、額に手をあててソファに沈み込む。
何故この二人に一緒に休憩を取らせたのかと、文句を言ってやりたい。
まるで託児所だ。
<…鍋が煮えてきましたね。それでは、いただきます。>
<いただきます。>
しかしこうして改めてみると、人形が肉や魚をほうばっている絵はなかなかにシュールだ。
<こりゃーうま…おいしいー!>
『くっ』と隣で肩を揺らした佐々山を見て舌打ち、目を逸らす。
<おい狡噛、肉ばかり続けて食べるんじゃない!>
<……駄目なのか?>
<鍋を食べる上でのマナーだ。魚介類や野菜も、バランスよく口へ運べ。>
「………」
何故あんな素直にギノの言うことにいちいち従ってしまったのか。
<だが、だからといって肉と魚を交互に食べるのも宜しくない。>
「宜しくない、宜しくないんだ……やべェ、マジ、ギノさん…っ」
『待って待って、次、次だから!名言飛び出しちゃうから!!』
「………」