#07 狂王子の帰還
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「相変わらず苦労してるみたいねぇ。」
「分かる~?」
「そんな陰気な顔してれば、一目瞭然だっての。」
フォークでこちらを指したゆきが、自身の料理に手をつけるのを見て、息を吐く。
「出世街道も大変よねぇ~、守秘義務が多くて。」
ヌードルをつつく佳織に、昨日のことを思い出し、また。
「まさにその通りで…辛いよぉ~。」
「相変わらず、例の危なっかしい同僚の件?」
「も、ず~っと振り回されっぱなしなんだけど…」
「ていうかさ、あの子は?あの、なんかギャルぽくないギャルと言うかほら、佐々山ー光ちゃん?に相談してみればいいじゃない。」
その箸でブスリとやられたかのような感覚に、手を止める。
「あら…」
「あらら……」
「いや…いいの、光ちゃんはとりあえず…。とにかくその先輩同僚ね、昔は私と同じ境遇だったらしいんだよね。」
「まさかそのトラブルメーカーも昔は優等生で、考査のポイントも、700オーバー…とか?」
「そう、そんな感じ!」
「…もしかして…だけどさ。」
珍しく躊躇いがちに口を開いたゆきに、「うん」と頷く。
「貴女の部下と貴女、本当はよく似てるんじゃない?」