第六章
夢小説設定
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四
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「明日、何時?」
眩暈がしそうだった。
自分を繋ぎとめるために肺に、無理矢理に煙を、送り込む。
「出番だから見送りには、行けねぇけど」
上手く笑えているだろうか。
それを知る事がすでに、ひどく怖い。
見せかけを、暴かれるのが。
「もう一回『今日』
向けた目に映る笑みに
『今日なの。』
聞こえなくなった悲鳴に、今度こそ
『だから、来たの。』
本当に。
『ね?』
俯いて出来た自身の影に隠れるようにしながらそれでも、中途半端に。
「…………お前…………」
隙間を、埋めようとする
必死に。
『びっくりしたでしょ?』
しようと思えばやれる筈の事が出来ない。
どうしても、出来ない。
出来ない。
「…………………………ああ。」
出来なかった。
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