第八話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『そういえば、仰っていましたね。』
ふと口元を緩ませた焔珠に、目で問いかける。
『これより美しいものが、あるのだと。』
舞い散る花弁の色と香りを運ぶ風に、髪を押さえて笑う。
「…貴女には劣りますが。ねぇ捲簾?」
喉の奥で笑った捲簾が、伸ばした掌に落ちた薄紅を緩く握った。
「言うねぇ、お前も。」
『……捲簾のせいですよ。』
「何でだよ!っつーか何が!?」
『いろいろと!!』
「まぁまぁ。」
宥めるように言い、薄闇に目を凝らす。
「咲くも自由……散りゆくもまた、自由。」
「ああ、いいじゃんそれ。」
『見せていただけますか?』
それは
この笑みが見れるのであれば。
「……なに?」
頷き、訝しげに眉を寄せた李塔天を見下ろす。
「“下界への亡命”」
「な……!!」
「それが我々の要求です。」
「やっぱここは逃亡者らしく、楽園を目指さねえとな。」