第七話
夢小説設定
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「逃げる!?何処へ逃げると言うのだ!!?」
悟空を抱えた金蟬が立ち上がるのを見て、懐から銃を取り出す。
「我ら天界軍はどこまでも追って息の根を止めるぞ!!」
「…そーかそーか。」
後ろ手を振って出ていく観音の背を見ていた焔珠が、場違いな笑みを浮かべてこちらを見る。
「じゃあ気合い入れて逃げてやるよ、</font>あんたらの来れない所までなァ</font>!!」
狙点を定めるまでもない。
「ガッ…」
「うごぉッ!」
「一匹残らず殺すのだ!殺せぇええ!!」
『行って、金蟬!』
「ああ…!」
「やめ――焔姫!!」
金蟬の背を押した焔珠が、敖潤に斬りかかる。
「止まれ捲簾大将!天蓬元帥!!」
便サンを鳴らして踏み込んだ天蓬と入れ替わるように太刀を引いた焔珠が、その周囲を固めていた兵たちを散らす。
「チ……!!」
振り下ろされた白刃が、長刀と咬み合う。
「ゴフッ!」
斬り合いの最中にまともに蹴りを入れられた経験など、恐らくないだろう。
「すいませんね、悪役の常套手段で。」
「ご…敖潤様…!!」
「――さて、道を開けてもらいましょうか?」