第七話
夢小説設定
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「――来いよチビ、さっさとすまそうぜ。」
傲岸な誘いに、悟空が疾駆する。
「やめ……!!」
観音に肉薄した悟空の身体が、次の瞬間轟音をたてて壁に打ち付けられた
「な……」
「うおおおおお!!」
粉塵を破って飛び出してきた影に、その唇が引き上げられる。
「元気だねぇ。」
施舞する腕を取った観音の黒髪がなびき、悟空が苦鳴を上げて四肢から力を失くす。
「――悪く思うなよ、斉天大聖。」
「やめ……」
交わった視線に歯を食いしばり、思い切り拳を振るう。
「…はぁ…はぁ、は……」
口の端に滲んだ血を拭った観音の瞳を見返した次の瞬間、腹に突き上げるような衝撃がきた。
「ッが!!はッ」
「…ふ、この俺に手を上げるとはいい度胸じゃねぇか金蟬童子。」
見下す瞳に浮かぶ色に、そう遠くない過去が揺り動かされる。
――お前はあのチビの、[太陽]でいられるか?
……違う。
「後悔するなよ。」
俺なんかじゃない。
――すげーキラキラしてんな
太陽は、俺なんかじゃ――
「…ああ、しねえよ。」