第七話
夢小説設定
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悟空の手が、滑り落ちた哪吒の手を追いかけ空を泳いだ。
「――なぁ」
焔の抱えるその身体に、触れる。
「どこだよそれ、なたく」
「悟空…」
「ちゃんと…起きてちゃんと教えてくんなきゃ」
染まった衣服の赤が、滴を受けて滲む。
「みえないよぉお」
握りしめられた小さな五指を見て、目を伏せた。
「――手を離せ。」
その声に、沈黙していた人垣が音を立てる。
「…私の息子だ。」
「李塔天……」
濡れそぼった身体が、宙に浮く。
「――案ずるな。」
その目の色に瞬間浮かんだ昏さに、眉を寄せる。
「コレはまだ使える。」
「ッてめぇ……!!」
諌めるように伸ばされた天蓬の腕を払った捲簾が、声を大きくする。
「哪吒をここまで追い込んどいてまだ判んねぇのかよ!!?ダチと遊ぶなんて普通の事ひとつできずに…それでも」
背を向けた李塔天が、足を踏み出す。
「それでもてめェを裏切れなかった哪吒の痛みが!!」
「!?―――悟空!!」
「うわぁあああ!!」