第六話
夢小説設定
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通路を横切っていく西方軍の軍服が見え、胸を押さえながら足を速める。
「――おい急げ!!」
「西海竜王にも御報告するんだ!」
「しかし何だってそんな事に!?」
「おい……!」
膝に手をついて息を整え、顔を上げる。
「何があった?」
「金蟬童子!それが軍事会議中の折、哪吒太子が捲簾大将と天蓬元帥――それに悟空という子供の抹殺命令を遂行しているそうです!!」
頬を叩かれたような衝撃に追い打ちをかけるように、もう一人が息せき切って叫ぶ。
「加えてその場に――」
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「うわあッ!!」
「ひいっ」
破壊音と悲鳴が乱れ飛ぶ中に、半狂乱の声が響く。
「姫様!」
「え、焔姫――焔姫えっ」
「――止めさせろ李塔天!!天帝の御前でこのような…三姫様もおられるのだぞ!!」
天蓬元帥、捲簾大将と並んで立つ女に、目を向ける。
細い腕が振るった銀弧が生み出した赤い軌跡に、哪吒の背が僅かに揺れるのが見えた。
喉の奥から漏れ出てくる笑いを、どうする事もできない。
「それが何だ?」
こちらを流し見た、烈火の如く滾った眼差し。
「――なッ…!!」
「何だと聞いておるのだ。」