第六話
夢小説設定
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「――失礼」
馬鹿笑いしているその背に一気に迫り、斜めに刀を振り下ろす。
「――――!!」
こちらを見据える両眼に息を呑んだ瞬間脳髄が揺さぶられるような衝撃に襲われ、気づいた時には背中から壁に激突していた。
「天ちゃん!!」
駆け寄ってきた悟空に頷いて身を起こそうとすると、焔珠が手を差し伸べてくる。
その顔に浮かぶ呆れたような笑みに、自然と口元が緩んだ。
『なんというか…』
「相変わらず大胆ね、お前。」
「何事も元を絶たないとと思いまして。」
こめかみを伝う汗を拭った捲簾の唇が、笑みの形を描く。
「もう引き返せねえな。」
「いつだって引き返す気はありませんよ。」
鈴を振ったような笑い声に振り返ろうとした視界を、甘い香りが過ぎる。
「天神七葉者過去七沸博呈天七星地神王葉者現在」
『私もです。』
肩越しに笑った焔珠が刀の鯉口を切った途端、周囲の温度が急激に上昇したのがわかった。
勢いよく振り下ろされた大刀に石材の床が捲れ、粉塵が舞い上がる。
「うわぁ」
「ひッ!!」
黒髪が、解けて突風にはためく。
『っ……!』
「焔!