第六話
夢小説設定
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真っ暗やみの中、風の切れる音を嫌な金属音が追いかけていく。
『捲簾…っ』
「逃げろ焔珠!!」
「邪魔だてするか捲簾大将!好都合だ、殺せ!!」
引きずられるようにして立ち上がった瞬間、焔の向こうでケン兄が体を横に流すのが見えた。
「そいつも殺せ哪吒よ!!」
「うわあッ」
『捲簾!』
人垣に突っ込んだケン兄に向って、哪吒が足を踏み出す。
「やめろよ哪吒ッ」
なにが
「チッ!哪吒……!!」
どうなってんの
「何やってんだよお前――哪吒!!」
幅広の大刀が容赦なく打ちこまれる度、まるで強風に煽られたように揺らぐ、大きな背中。
「ク…!!」
なんで
「やめろってば――」
こんな
「もうヤだよこんなの!!!」
こんなん
「哪吒ッ」
耳障りな太い笑い声が、辺りに満ちて、反響する。
「哪吒よ!それでこそ私の息子だ!!」