第六話
夢小説設定
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『悟空……!?』
咄嗟に振り仰いだ哪吒の瞳は、大きく見開かれたまま。
「三の姫!?」
「何故この様な場に――?」
騒めきだした周囲に目をやり、悟空の腕を押さえる。
『悟空、戻り――
さした影の主の顔には、笑みが刻まれていた。
「余計な事を吹き込まれたようだな、天蓬か?」
含み笑いながら「まあ良い」と背をかがめたその掌が、呆けたように悟空を見つめる哪吒の背に、触れる。
「殺せ。今、この場で。」
『!?』
「――ッのヤロ……!!」
身長差を無視した拳が止める間もなく揮われ、李塔天が床に背中から倒れた。
『悟空、駄目!』
「お前が悪いんじゃんか……!!」
懸命に縋りつくが、子どもとは思えない程の力で振り払われてしまう。
「お前が哪吒にそーやって変な事ゆーから……!!」
『悟空!!』
パシィと音をたてて止められたのは、その拳だけではなかった。
「なた…?」
「父上から離れろ、父上は俺の主君だ。」
凍りついたような悟空の肩の向こうに見えたその顔に浮かぶ表情に、声を失う。
「何を言われようと何をされようと、父上が俺の存在理由なんだ。父上を傷つける者はだれであろうと」
鈍い輝きが視界から色を、奪っていく。
「殺す」