第六話
夢小説設定
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『悟空待って、悟空!』
まるで何かから逃げるように駆けていく小さな背に向かって、声を張り上げる。
自分の名を呼ぶ声が後ろから聞こえたが振り返る間も惜しい。
――お前はあのチビの[太陽]でいられるか?
違う。
多分きっと、そうじゃなくて
だから――
『悟空!!』
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「闘神哪吒太子、前へ。」
「――また哪吒軍の御出陣だ。」
「お陰で俺達も楽できるってモンだ、闘神太子様々ってな。」
低い声で交わされる耳障りな会話を聞きながら、壁に背を預ける。
「李塔天こたびの討伐もそなたの采配にまかせる。」
「――御意」
膝をついた父の横に控える小さな背に目を眇めた、その時だった。
「~なんだこのガキ!?」
「はなせよッ、放せッ」
「こらっ暴れるな!!」
『その手を離しなさい無礼者!あ、駄目悟空!待っ――
「――哪吒ッ」
「お前……」
呆然と呟いた哪吒を捉えた悟空が、まろぶようにそちらに駆け寄る。
「!?」
「――ウソだよなッ!?俺の事殺すなんてウソだよな哪吒!!」