第五話
夢小説設定
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なんだか普段よりよく喋ってよく笑うなと思ってはいたのだが。
「酒呑んでラーメン食べて寝るって…完全にオヤジじゃないですか……」
少々躊躇ってから軽い身体を抱き上げると、甘やかな匂いがふわりと鼻をくすぐった。
『……ん…』
崑崙の女仙は特有の匂いを発しているというが、主の娘である彼女は格別なのだろう。
ベッドにその身を横たえると開いたばかりの花のような香りがたち込め、ものすごく煙草が吸いたくなった。
逆さにした箱から零れ落ちたのは、三本。
シーツの上に流れる長い髪を見ながら、待つつもりで火を点ける。
『……悟空…』
――美味しそうに煙草を吸うお顔を見られる事が、増えました
我慢できずに白い頬を指先で撫でると、くすぐったそうな吐息が小さく開かれた唇から洩れた。
『……せ…んせ…』
「はい。」
軋んだベッドに身体の奥の方が、熱を持ち始める。
「……スミマセン、二番目だったのがちょっと悔しかったんです。」
首筋に咲いた薄紅が、開け放した窓から入ってくる風に冷まされて、消えていく。
零れた言い訳もついでに拾っていってくれれば、良かったのに。
続