第五話
夢小説設定
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『あの方がお二人の上官なのですね。』
「はい、まぁ。面識あるんですか?」
ソファの上に散らばっていた本や巻き物を手早く片付けてくれた焔珠が、毛布を広げる。
『お名前だけは。敖潤殿…と言いましたよね確か?』
「ええ、竜王四兄弟のっ――まったく…でっかい子供みたいですねぇ。」
『本当に。』
優しげな手つきで額を叩かれた捲簾が身じろぎし、ごろりと寝返りをうった。
すぐに聞こえはじめた規則的な寝息に顔を見合わせ、小さく笑う。
「さて、とどうします?白虎門の前辺りまで送っていきましょうか。」
『いえ大丈夫です、一人で帰れますから。』
「こんな時間に女性を一人で歩かせられるわけないでしょう。」
『ですが……』
困ったようにこちらを窺うその表情から、言いたい事を察する。
「あの人はいつもああなんですよ。特にウチは大将が女性にだらしないですからね、まぁ早い話が、気にしないで下さい。」
尚も居たたまれない様子で眠る捲簾に目を向けていた焔珠が、ややあって膝を伸ばした。
『では…「泊まっていきます?」
「貴女さえ良ければ、ですけど。幸いにもこの間掃除したばかりなのでベッドはまだキレイです。僕はこっちのソファで寝ますから。お風呂もあるし、夜が明けたら送っていけば良いですよね…ああでもそれだと、本当に朝帰りみたいになっちゃって不味いか……」
『良いのですか?』
「………ええ。」
多分、と内心で付け加え完全に爆睡している捲簾を見やる。
『では、すみません。一晩お世話になります。』
「……えーとじゃあ、とりあえず…」
『とりあえず?』
「ラーメン作りますね。」