第五話
夢小説設定
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なぜ今まで思いつかなかったのだろう。
[異端の者]と蔑みながらもこの天界に置いておく事の、その意味に。
『もし、あの子が…そんなのは駄目……絶対…っ!「焔」
「……大丈夫だ。」
強く絡められた指と、ふっと細められた紫紺に何も考えずに頷いてしまいそうになり、慌てて振り払う。
『む、無責任な事言わないで!』
「……別にそこに言ったわけじゃねえよ…」
『では何に対して――とにかく、私に一言も無しに一人で決めるのはなしですからね!!』
押さえつけられたかのように胸が苦しくなり、唇を噛む。
『……お別れは、ちゃんとさせて。』
「………ああ。」
がたんっと音をたてて立ち上がり、頬を打つ。
『貴方は?やって差し上げましょうか?』
「……いや、遠慮する。」
『そう。』
頷いた自分の声と、足音が重なった。
「――ああ、哪吒には逢えたのか?」
「それが……」
飛びついてきた小さな体に、思わず顔が綻んだ。
『おかえり、悟空。……悟空?』
ぎゅうっと抱きついたまま顔を上げようとしないその様子に、金蟬と目を合わせる。
『「………」』
「……何があった?」