第壱話
夢小説設定
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「――御覧の通りこの幼児、生まれついての金晴眼でございます。」
動こうとすると、手と足につけられていた枷の鎖が床を擦る。
「古来より黄金の眼を持つ赤子は吉凶の源とされております故…いかなる処置を施すべきか菩薩に伺いに参った次第です。」
「ふん…なるほどな、天上人は無殺生だ。即刻処分とは言えまいな。釈迦如来に伝えておけよ、ウチは保健所じゃねぇんだって。」
「――観世音菩薩!!」
目の前に立つと、自分の2倍くらい大きなそいつが眉を寄せた。
「…何だよ。」
手を、伸ばす。
「――すげーキラキラしてんな。」
掴んだ掌から溢れて零れるようなその輝きはとてもよく、似ていた。
「たいようみたいだ。」
もう一度会えたような気がして嬉しくなって見上げると、不思議な色をした眼が小さく見開かれる。
「な…ごっ御無礼をッ、金蟬童子様!!」
ぶちっ。
「あ」
「………」
「………ワリ。」
「~何しやがる、この猿!!」
「何だよーいいじゃん、あやまってんだろ!?」
「謝りゃ許してもらえるとでも思ってんのか!?」
「おい恵岸」
「はい?」
「そのガキ、つまりは天界で保護しときゃいいんだろ?」
「「………?」」
「預かってやるよ、ここでな。」