第五話
夢小説設定
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「おう、来たか。」
「人に仕事させておいて自分は呑気に茶か。いい御身分だな。」
「まぁな。」
湯呑を渡して片付けを手伝おうとすると、やんわりと遮られる。
『付き合うていただいたのはこちらなのですから。』
「ホント、あのババアの娘とは思えねえ良い女だよお前は。」
『また、そのような呼び方をする。素直に喜べないではありませんか。』
小さく笑った焔珠が、金蟬を見上げて首を傾げた。
『如何いたしました?』
「……別に。」
『あ、ねぇ先生はいらしてる?』
「さっきまでいたが、悟空を連れて出ていった。」
『じゃあお帰りをお待ちしていれば会えますね…良かった。』
「………。」
その面白くなさそうな表情に、密かに笑う。
てきぱきと帰り支度を終えた焔珠が『では、また』と頭を下げると、金蟬が身を翻した。
「待てよ。」
「あ?」
「捲簾大将の話、知ってんのお前?」
「………?」
「言ってねえのか。」
『私の口から言うことでもないと思いましたから。』
緩く首を振ってそう答えた焔珠に、肩を竦める。
「そりゃそうだ。」
「おい、何の話をしてやがる。」
「………ったく、面倒くせえなあ。」