第四話
夢小説設定
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「天ちゃん、だいじょーぶ?痛くねえ?」
「大丈夫ですよ。このくらい、ヘノカッパです。」
「ヘノ、カッパ…?」
大きな瞳を瞬かせた悟空に「ええとですね…」と上手い説明を考えようとした時、渡殿の方から2人の男女がやってくるのが見えた。
「おい待てって、焔珠!!」
『離して下さいっ』
「落ち着けって―――………あ。」
今にも泣き出しそうな顔がこちらを振り向いた瞬間、胸の辺りに波打つような感覚を覚えた。
「焔!」
無意識に一歩踏み出したすぐ横を、風が元気良く、駆け抜けていく。
『悟空……?』
膝に飛びついた悟空に驚きと戸惑いを浮かべていた焔珠が、すとんと床に膝を着く。
『悟空、どうしてここに?』
「えっとね…あ、ケン兄ちゃん!天ちゃん連れ戻して来たよ!!」
得意気に頭上を振り仰いだ悟空の視線を、焔珠が追いかける。
『………捲簾』
「いや、俺は話そうとしたぜ!?だのにお前が聞かねえでいきなり走り出すからっ」
『私が悪いと?』
「俺がわる「李塔天て奴が天ちゃんいじめたんだよ、焔。」
目を瞬かせた焔珠に、頭を掻く。
『李塔天……』
「悟空~」
額を押さえた捲簾に悟空が、きょとんと首を傾げた。