第四話
夢小説設定
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『なっ、なななな何をしていらっしゃるのですか貴方はっ!!?』
顔を真っ赤にして怒鳴った焔珠が、足元に落ちた白衣を拾い上げて後退った。
「何してるよーに見えるー?」
『お邪魔致しました。友人として、鍵をかけておく事をお勧めいたします。それでは、私はこれで。』
「ちょ…待て待て待てっ!!」
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『………何故私がこのような…』
結び目と格闘している焔珠が、何度目になるか分からない不平を洩らす。
そんな顔をするとやはり従姉弟同士なだけあって金蟬と似ていた。
『はい、解けましたよ。』
ぱらっと落ちた包帯を踏んで立ち上がり、伸びをする。
「いやー助かったぜ、さんきゅーな。」
口をへの字にして視線を逸らした焔珠から、『いいえ』と小さな声が返ってくる。
「……どした?」
『別に特にこれといって何も。』
「…何もってコトないだろお前…」
『ちっ、近寄らないで!』
歩みを止めて見たその顔に浮かぶ表情は、まさに怯える小動物のそれ。
『充分聞こえますから、そこからでも。』
ジェスチャー付きで話しながら後ずさる焔珠と視線を絡ませたまま、足を踏み出す。
『何を笑って…!それ以上こっちにこないでって言ってるでしょう!?聞いてますか捲――
一房掬いあげた髪に口付け、その瞳を下から捉える。
「お望みであれば」
この状況で微かにでも律儀に問うような色を混ぜる黒に、笑いを禁じ得ない。
「もっと脱ごーか?」
次の瞬間、目の前が真っ暗になった。