第四話
夢小説設定
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『悟空』
くすぐるような声に顔を上げると、焔が困ったような笑みを浮かべてこちらを見ていた。
『それでは太子の頭に入らないと思うわ。』
手の中にある青い匂いに、目を瞬く。
「あ………そっかぁ。」
確かに、これでは小さ過ぎる。
何故もっと早くに気が付かなかったのだろう。
『一度解いてみて、こちらの私が作ったものと繋げたら?』
「もっかいやり直して、自分でやる。だって……」
花に手を伸ばしながら顔を上げると、焔と目が合う。
自分の言葉を待ってくれている時の焔のこの顔が、とても好きだ。
「おみまいだから!」
『そうね。良い練習が出来たから、次はきっとさっきよりずっと早く奇麗に出来るわ。頑張りましょう。』
「うんっ。じゃーこれは……」
「あ?」
『じゃあ、これも。』
後ろに回った焔に「おい」と眉を寄せた金蟬の束ねた金髪が、ややあって小さな白い花に彩られる。
『なんだか懐かしくない?昔、二葉を見つけた時観音様に不幸になるぞって言われて、貴方それっきり四葉探しを手伝ってくれなくなっちゃって。』
ふふっと笑った焔の手を、「いつの話をしてんだ」と煩わしそうに払う金蟬を見て、胸の奥が、まるで灯りが点いたみたいに暖かくなった。
『悟空?』
似たような表情を浮かべてこちらを見る金蟬と焔に、首を振る。
「ううん。なぁ、ソレ俺にも作って!」
『いいわよ。あ、でも足りるかしら…また取りに行く?』
「片付けてからにしろ片付けてからにっ、この床を!まず!!」