第参話
夢小説設定
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「日頃っから俺に恨みがある奴ぁまとめてかかって来な!!」
「またそーやって煽るんですから…」
はあっとため息を吐いた天蓬の後ろで、周りが不穏なざわめきを帯び始める。
「――クソ!!」
「馬鹿にしてやがるのか!!」
一斉に距離を詰めてきた連中の懐に、こちらから飛び込んでいく。
右足が、誰だかもわからない男の頸椎を刈る。
「ぐっ」
くの字に体を折って吹き飛んだそいつに目をやることなく腰を入れた右フックを目の前に立つ男に浴びせかけると、俄然ノってきた。
「ははっ、楽しーねぇ!!」
「うわー随分恨み買ってたみたいですねぇ。」
聞こえてきた声に合わせるようにして、また一人を蹴倒す。
「うるせえよッ、俺への恨みはおめーへの恨みも同然だろォがッ」
「えー。」
心底嫌そうな声を出した天蓬の背後に、影が射す。
「そんな妻夫関係なんですか僕達……心外ですねッ」
「がはッ!!」
顎を突き上げられた男が大きくのけ反り、無様に倒れ込む。
「――天ちゃん危ないッ!!」
たっと軽い足音を響かせて着地した悟空を振り返りながら、何人目になるだろう。
「やるじゃん、チビ猿。」
「猿ってゆーな!!」
「ありがとうございます悟空、助かりました。」
照れくさそうに鼻を擦った悟空に、天蓬が最高に場違いな表情を浮かべた。
「しかし意外とマジで恨まれてんな俺ッ。」