第参話
夢小説設定
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「躾でない子どもへの暴力は無粋ですよ。」
「西方軍の天蓬元帥…!?」
「天ちゃんっ」
嬉しそうに名を呼んでくれた悟空に笑み、その後ろの男達に目を向ける。
「ガキを非難する前に、大人気のない態度を是非改めて下さいね。」
「――ッ!!軍人ふぜいが何を偉そうに…!!」
<――今まさに天与の機会である。しかるに――>
これは早めに撤退した方が良いなと思い、振り返る。
「悟……?」
「――なんだこの汚い子供は?」
「つまみ出せ!」
「うわっ、何すんだよ!放せって!!」
「ぎゃああ!?」
自分の腕についた歯形を見ながら叫んだ近衛兵の方を振り向き、「バーカ!!」と楽しそうに笑って駆けだすその姿に、慌てて足を踏み出す。
「クソ…捕まえろ!!」
「待ちなさい、その子は…!!」
「コラ。」
「がっ」
悟空の背に手を伸ばした男が突如現れた黒い影に見事に蹴飛ばされ、後ろにひっくり返る。
「何だよ、面白そーな事になってんじゃん、俺も混ぜろや。」
「ケン兄ちゃん!」
「事を荒立てる人が登場しちゃいましたねぇ。」
「捲簾大将といえど、天帝の御前での狼藉は許せませんぞ…!!」
「――はッ、クソ面白くもねえジジイの口上に退屈してたトコだ。眠気覚ましにゃ丁度いいぜ。」