第弐話
夢小説設定
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『先生と何の話を?』
手を止めて、絵を描く悟空を見ている横顔に目をやる。
『2人とも怖いお顔をしていらしたから、何かなと思って。』
「………大した話じゃない。」
『そう。』
「見てっ、描けた金蟬!」
それを見て一瞬黙り込んだ焔珠が、ぱちんと手を合わせた。
『わぁっ、そっく「おい」
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「闘神哪吒太子、前へ。」
耳障りなざわめきを無視し、片膝をつく。
「哪吒よ、お前を呼んだのは他でもない。」
「――鼻毛、まだうっすら残ってますけど。」
「うるさい。」
取り繕うような咳払いに、目を伏せる。
「…かような悪戯はこの際水に流すとしよう。お前には重大な任務を命ずる。下界へ行け。私欲のままに人を喰らい、下界の秩序を乱す者――大妖怪、牛魔王の討伐だ。」
「………」
「奴は破壊神と呼ばれる程の巨大な力を持つ…だがしかし、お前にかかればひとたまりもないであろう。行ってくれような?」
望む応えが返ってくることを知っているのに媚びてみせる、ひどく醜悪な表情(かお)。
それで隠れているつもりなのか、笑えるくらいに透けて見える畏れがこちらを窺っている。
どいつもこいつも皆同じ。
だから、どーってことない。
「御意。」
逃げるように、目を閉じた。