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「アイツ本なんか読めんだ?」
『もう、平仮名は一通り。』
服についた薄紅の花弁を払いながら言った捲簾にそう答え、先ほど渡された竿を持ち直す。
『先生の教え方がお上手なのもあるのだと思うけれど、興味のある事に関してはびっくりするくらい覚えが早いの。』
釣り針から飛び出ているのは、疑似餌と呼ばれるものなのだと言う。
がしかし、こんな簡素な仕掛けで本当に魚が釣れるのだろうかなどと思っていると、横から手が伸びてくる。
「力作なんだからあんま弄んなよな、壊したら弁償だぞ。」
『………』
「しっかし付き合い悪ィな、金蟬のヤツ。」
「折角誘ってやったのによ」と零すその横顔は、しかし何故か上機嫌で。
嫌が応にも先ほど見た対称的な表情が思い出され、またため息を吐いた。
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「で?」
その問いに、隣の捲簾と目を見合わせる。
『「……」』
「揃いも揃って何だその風体は。」
「何って」
『見ればわかるでしょう。』
「どぉせ暇だろ?」
その言葉に、眉間に刻まれた皺が一本増える。
「そう見えるか?」
「お『悟空が帰ってくるまでの間、私たちが貴方の相「帰れ。」