Be mine
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『はい、できましたよ。』
「うわーすげェ、ありがとう焔!!」
頭に手をやった悟空が、顔じゅうで笑った。
「俺には?」
甘ったるい声と共に背後から伸びてきた手をパンッと音をたてて払った焔珠が、新しい白を摘み取る。
『貴方に作るのは、少々面倒です。』
「でかすぎますよね。」
「悟空と比べんなって…」
『ですからこれで…我慢。』
瞳を瞬かせた捲簾に、思わず喉の奥で笑う。
「精神年齢は大して違わんな。」
「ですね。」
「るせえな!!」
『先生は……これ。』
身を引いて頷いた焔珠を見上げた天蓬が、眩しいものでも見るように目を細めた。
「有難うございます。」
『良くお似合いです。』
「金蟬には?金蟬のはどんなん?」
『金蟬?ん~、そうね……金蟬には…できました。』
裾を捌いて立ち上がった焔珠が、髪に触れる。
「おー、似合うじゃん。」
「くっ…」
「……天蓬」
睨みつけると、極上の笑みでもって返される。
「はい?」
「………。」
『上手になったでしょう、子どもの頃よりは?』
得意気な色を浮かべた漆黒に映る自分を見ながら、右手に持っていたものを差し出す。
「ああ。」
それを見つめたその顔が、嬉しそうに綻ぶ。
『……有難う。』
何一つ変わらない、その眼差しに
その、笑みに。