第十七話
夢小説設定
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「……う…何が……――ッ!!?」
首筋を引き攣らせて見開かれたその目に、左手に提げた刀を持ち直す。
「……貴様…ァ」
「お互い悪運は強いらしいな。」
流れてくる血を瞬きで押し返し、四肢に力を込める。
「――立て」
苦労して辿り着いた開閉装置は、無傷のままそこに在った。
「パスワードを打ち込むんだ。」
「……フン……」
額に浮かんだ脂汗に息を整えてから、口を開く。
「――開けろ!!」
CLEARの文字と共に、パネルが切り替わる。
開いていく扉の向こうから吹き込んでくる、風。
「……あの光の向こうに…――!!」
刹那耳を刺した鯉口を切る音に、体を流す。
「…うごぁああああああ」
ごそり、と落ちた右腕を追って崩れた李塔天を見やり、よろめく。
「――ッ」
柄真近まで埋まった短刀を見下ろすと、知らず口元に笑みが昇った。
「……退屈…だったさ――ずっとな。」