第壱話
夢小説設定
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「友達ができた?」
問い返すと、小さな顔一杯に喜びが広がる。
「うん!!エラソーだったけど、面白い奴だった。」
「良かったじゃねェか。」
「うん!!!」
しかしこの城内でコイツと同じ年頃と言ったら、一人しか思い当たらない。
まさかそんなわけがないと結論づけた所で、横からの視線を感じてそちらに顔を向ける。
「…何だよ。」
この無遠慮な金晴眼には、未だに慣れない。
「なぁ金蟬、俺に名前つけてよ。」
「何を突然――」
「俺…今度あいつに会った時、名前教えてーんだ!!ちゃんと名前で呼ばれたいんだだから…」
必死になって言い募るその顔に眉を寄せ、背中を向ける。
「――そのうちな。」
「ヤだっ、今がいい!!今すぐ!!」
喧しい喚き声に耳を塞ぎ、寝転がる。
「じゃあ猿な、猿で決定。」
そう言えば##NAME1##はあれからどうしたろうか。
せっかく珍しく観音のところではなく自分のところへ来た風だったのに、面倒な役回りを押しつけてしまった。
そんなことを考えながら紙紐を解いて本格的に寝に入ろうとした瞬間、後頭部を衝撃が襲う。
「金蟬のバーカ!!人がせっかく頼んでんのに!!」
「ッてめぇ調子にのってんじゃ………」
視線を逸らし、布団を肩まで、引っ張り上げた。