第十七話
夢小説設定
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「……金蟬」
「静かに」
息を殺し、様子を窺う。
真っ直ぐに伸びる通路の先に、観音開きのドアが見える。
「見張りは二人か……」
「――やっぱ…ダメだ。」
「悟空」
「もうやめよう。」
俯いていた顔が上がり、金晴眼が焦燥を浮かべてこちらを映す。
「金蟬は謝れば許してもらえるかもしれないんだろ?……俺みんなでいっしょに行けないんなら、俺……ッ」
小さな頬にあてた焼け爛れた掌に伝わる、確かな温もり。
――決めたんだ
「いいか悟空、あきらめんな。」
もう二度と目を、逸らさないと
「お前が捲簾と天蓬を、焔を信じるならあいつらの事も…自分の事も絶対にあきらめんな。」
「……ッ」
絡めた指先に伝えたい、確かな想い。
「――[約束]したじゃねえか俺達。」
お前の瞳に映る俺の姿が
「………うん」
恥じるものでないように。