第十三話
夢小説設定
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激しい衝撃に堪えきれず、体が流れる。
「――クッ!!」
床を擦った足裏を叱咤し、一挙動で空間を飛び越える。
風が、唸った。
額に突きつけられた銃口が
切れ長の瞳が、ぶれる。
ガシャアと派手な音をたてて床とぶつかった黒を、見つめる。
「…………運がいいなアンタ――弾切れだ。」
弾どころか
目に痛いほどの赤が、拡がっていく。
「…そのようだな」
腕を支える力さえとうに尽きていたであろうに。
添えていた手に力を
――上官として
込めなおす。
唯一してやれるのが、こんな事だけだとはな――
頭上に振りかぶった刀が、やけに、重い。
「………なぜ笑う。」
精悍な表情に混ざる、幼子の様な悦に、目を凝らす。
「そう決めてたからだ。」