第十三話
夢小説設定
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「上層部には李塔天の所業も含め私が掛け合う。」
爪先で揉み消した煙草の味の残り香に、息を吐く。
「……全員とまではいかないが、今ならまだ命までは――
たなびく硝煙の向こうの赤輝に、狙点を定める。
「……トドメ刺しに来たんだろ?」
銃声が、耳からやっと剥がれていく。
「そんな所に突っ立ってたら先に殺っちまうぞ。かかって来いよ、それとも――」
口元を引き上げ、得物を掲げる。
「このままどっちつかずで終わるつもりか?竜王の旦那ともあろう者が。」
わかっていた
「――相変わらず」
最初から、こうなる事は。
「下手な挑発だ。」
宙に身を躍らせた相手に、連続して引き金を引く。
高い音をたてて鋼を弾いた白刀が刹那、赤を纏って振り下ろされる。
「!!!」
振り返りざまに突き出した右手が、ずしりと反動で沈むが
その痛みを噛み潰し、前へ。
「くッ…」
「うおおおおおお!!!!」