第十三話
夢小説設定
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「…その天界で言う不浄を[戒める為]の当て馬に上層部は[不浄の存在]を黙認どころか利用してきたんじゃねぇか。」
歯軋りの聞こえてきそうな声が切れ、その顔が上がる。
「その果てに生まれた犠牲が哪吒太子――そしてコイツらだ!!」
「……私は、ここまでの事は関知していなかった――いや」
天界の方針に疑問を抱く事など
「知ろうともしなかったのだろう――それは」
ただの一度もなかった。
「私の不徳だ。」
知って尚私は、不徳を上塗りするためにここに出向いたのか……?
「――アンタ一人の責任じゃねぇさ。」
吐き出された紫煙が、血の匂いを散らす。
――それでも
「李塔天の行いは決して許される事ではない……しかしどのような理由があったにせよ、お前達の行いを見過ごす事もできない。」
培ってきた己の理念は容易く覆せはしない。
「この天界の秩序を乱すものを排除するのが軍の務めであり、それを統率する事が私の使命だからだ。」
おそらく、この男と同じように。
「……だったら?」
「今この場での降伏を命ずる。」
射しかけられた視線に、知らず目を細めた。