第十一話
夢小説設定
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戸の隙間から外を窺った先生が、一歩下がる。
「……OK、降りて下さい。」
ぶらんとぶら下がった悟空の足元に腕を伸ばし、着地を助ける。
「……どこに出たんだ?」
「天帝城最下層――その廊下を曲がって直進すれば、次空ゲートの入口がある部屋です、ただ……」
言葉を切った先生が、抜き身の刀で肩を叩いた。
「ただ?」
『私たちの目的が地下ゲートだという事はあちらも承知ですから、ゲートの部屋の前で待ち構えているのは必至でしょう。』
見上げたその顔に、ややあって、浮かぶ微笑。
「………どうす『金蟬』
身を寄せて囁いた言葉に揺れた紫紺を、もう一度。
――…ああ…
やっぱり。
「焔……?」
掠れた呼びかけに応えるべく、膝を折る。
『悟空』
金晴眼に映る自分を見返し、微笑む。
小さな手に手を重ねて引き寄せ、日向の匂いに顔を伏せる。
『たくさん食べて、遊んで…笑って……いっぱい泣いて。大きくなれるわ。』
そうしていつか
いつか――