第十話
夢小説設定
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「……な…たく……?」
悟空の口から、小さな声が漏れる。
「……おい、どういう事だ?」
――神と妖怪の混血児
「――まさか…」
ついさっき金蟬に話した自身の言葉が蘇り、背筋が粟立つ。
「造ったんですか……!!」
この異形の者達もまた――
「闘神として使える状態の物が仕上がるまで、随分とかかったものだ。」
休むように一呼吸ついた賀孟が、微かに目を細めて周囲に視線を投げかける。
「人の形すら成さない失敗作を、こんなにも溜め込んでしまった。」
「……ふざけてやがる……」
同じように周囲を見やった捲簾の声に、隠しきれない嫌悪が混じる。
水槽の中でたゆたう、無数の影。
直視することさえ躊躇われるような姿かたちに、意思とは関係なく胃から込み上げてくるものがある。
「…とは言え、こうして最後まで使い道が見つかるならば私も世話のし甲斐があったというものだ。」
隔壁が上がっていくのを見ながら、伝った汗を拭う。
「さぁ…エサの時間だ、私のナタク達よ。弟に代わって、謀叛人どもを始末するがいい。」
光沢のある床を、牙から滴る粘液が汚す。
「――そうそう腕の一本ぐらいは残しておくのだぞ、軍に献上せねばならん。分かるな?ナタク達よ」
『……まさか』
「言葉を理解するだけの知能があるのか……!?」
飢餓に淀んだ眼が、こちらを映した。
続