第十話
夢小説設定
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「機械…何に使ってるんだ?」
頭を巡らせた金蟬の後に、悟空が着地する。
「…う、生臭いぞここ。」
先ほどから感じていた不快の正体のひとつは、間違いなくそれだ。
しかし――
「……何か聞こえませんか?」
『ええ』
「ゴァアアアァ!!!」
鼓膜を破ろうかという咆哮に身を竦めた瞬間、それを上回る音量をたてて左右に設置された扉が振動する。
「ガァアァア!!」
『な……』
「何だこの化け物達は!?」
化け物、としか言いようがない。
皮膚の色は様々だが、どれもがその下に強靭な筋肉を持っている事がわかる。
ひどく醜怪な頭部の形骸は肉食獣を思わせ、身体が勝手に動いた。
「……おいコイツらは……」
「――ええ…おそらく」
こちらを見るその貪婪な光りを湛えた眼は――
金晴眼。
着物の裾を握る悟空の手に、力が籠るのがわかった。
「化け物とは随分だな。」
上方から落ちてきた声に、顔を向ける。
「コイツらは皆、そこにいる斉天大聖のお仲間だというのに。」
フードの下の顔、かろうじて見えている口元が、卑しく歪んだ。