第九話
夢小説設定
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「――天ちゃん、ケン兄早く!!」
つま先の向きを変えた瞬間、ひとつだけ目を閉じる。
「お気をつけて元帥、大将!!」
「あ元帥ッ、お幸せにー」
「また焼肉頼んますー!!」
「了解了解」
隣を駆ける天蓬が、ひらひらと手を振る。
「今度は特上でなッ」
閉じていくドアの隙間に、笑みを投げる。
「――さて、行きましょう。」
抜き身の刀を下げたその足が、一歩を踏み出す。
「時間が経つと追手も増えますしね。」
「……天蓬」
見慣れた猫背に、硝煙を上げる銃を担ぎ直した。
「次の払いは二人で折半だな。」
「とーぜんです。」
汚れた白衣を凝視していた悟空に向ける眼差しは、いつもと何ら変わらぬものだったと思う。
それでも
「……僕が怖いですか?」
その問いに首を振った金晴眼に映る、姿を
「…何があっても俺、ケン兄と天ちゃんの事好きだろうなって思ったんだ。」
恥じることはない。
「あの人達と、おんなじように。」
それで、いいんだ。
続