第九話
夢小説設定
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初めて聞いた焔珠の大声に、悟空の背を押して足を踏み出す。
「撃てェえ!!!」
風を切る音に思わず振り向きかけ、目を疑った。
「ぐおッ!!?」
「がッ」
こちらに矢じりを向けていた筈の兵たちが血飛沫を上げながら倒れ、足元に落ちてくる。
「――!!?」
「ご無事ですか大将――元帥!!」
溌剌とした威勢の良い声に、捲簾と天蓬が弾かれたようにその方を振り向く。
「お前ら……」
「何故ここに!!?」
黒衣を纏った男たちが、各々吠えながら刀を振り上げて射手たちに突っ込んでいく。
「ぐはッ」
「がほっ!!」
「――ここは我々が引き受けます!!」
「今のうちに先へ進んで下さい大将!!」
「~やめろ!!お前らまでとばっちり食うだろーが!!」
「僕らはもう、貴方がたの上官ではないんですよ!?」
何故――
「~すんません聞こえないであります、元帥!!」
心底愉快そうな声に他の笑い声も、聞こえたような気がして。
「命令がなくば自己判断、それがウチの隊のモットーですからね!!」
「焼肉上手かったス大将――!!」
何故なのかも、判ったような気がしたんだ。