第九話
夢小説設定
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小さな顔に浮かんだ表情が、不自然に揺らいだ。
「大丈夫ですよ悟空。僕らはずっと、傍にいますから。」
ほわりとした笑みを浮かべた先生が、そう言ってこちらに視線を移す。
大丈夫
私もちゃんと、笑える。
「お前もやるか?」
悪戯っぽく笑って小指を突き出してきた捲簾に、同じように笑ってみせる。
もしかしたら、失敗していたかもしれないけれど。
『…約束。』
守ってねちゃんと。
私も、きっと――
吹きこむ風に夜の終わりを感じて、立ち上がる。
「……これから――」
同じ風に髪をなびかせた金蟬の目は、真っ直ぐにこちらに向けられていた。
「俺達は下界を目指す。」
その瞳に映る自分を恥じたくないと、思った。
だから
「場合によっては各自バラバラに行動をとる事になるかもしれん。だがそうなったとしても次はきっと――」
貴方は
「下界の桜の下で会おう。」
「焔」
見上げてきた金晴眼に微笑んで、その手を握る。
貴方にはきっと、見せてあげる。