第6話 Misty
夢小説設定
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君を
ねえ花喃。
町外れの子供塾で働けることになったよ。
この辺は学校なんてないし。
僕達みたいな孤児でも通える様な所なんだ。
給料はあんまりいい方じゃあないけど、二人で食べていく分には充分だと思う。
――だから
一緒に暮らそう。
悟能
壁につけた背が、ずるずると落ちていく。
「――花喃。」
私達もう、独りじゃないんだね。
部屋中を満たす金臭ささえもう、肌身に馴染んで、何も分からない。
「花喃ごめん。好きだって言ってたのにな…この手」
見上げた掌を
その指先から手首までを伝い落ちていく、鮮烈な色。
「真っ赤なんだ。」
そして僕は
「助けに行くから花喃。必ず行くから…」
人間であることを捨てた。
愛してる