第5話 Revenge tragedy
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「――っと」
木々の間から顔を出し、息を吐く。
両手を幹につけて呼吸を調えるようにしながら、一歩踏み出す。
「ジープ発見。」
車体に触れると金属の冷たさが掌に伝わり、さっきの今起こったひと悶着で昂ぶった神経が、少し落ち着くのを感じた。
「こう木ばっかだと方向感覚狂うよなぁ。えーと…水筒」
後部座席を探り、荷物を掻き分ける。
自分の荷物に、悟浄のそれ。
キチンと足元に仕舞いこまれている春炯の荷物を、脇に避ける。
「水筒…っと、お」
目当ての物の形を見てとり、袋に手を突っ込む。
「あったー♥」
瞬間襲った感覚が何なのかを知るよりも先に振り返った目を
「!?」
見開いた。
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