第5話 Revenge tragedy
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銃声が響くのと同時に、人形の頭部が弾け飛んだ。
『三蔵…』
――成る程なそういうことか…
「…いい御趣味だよ、あの変態野郎が。」
破片を爪先で踏みつけながら言うと柳眉を顰めてこちらを見上げていた春炯が、察したように小銃を見やる。
「悟空、春炯と変われ!悟浄の腕押さえとけ!!」
「え?うんっ」
「……満足か?清一色、これがてめェの望みだろ!!」
向けた銃口の先で、悟空が驚愕に目を見開く。
「なッ…――三蔵!?何やってンだよ!!」
「――待って下さい!!的が小さすぎる…それに例え種を撃ち抜いても心臓へのショックが『八戒さん』
名前を呼ばれた八戒が、悟浄のすぐ側で跪いた春炯を見やる。
『三蔵が撃ったらすぐに、傷を塞いで下さい。どうかとは思いますが、今出来る最善はこれしかありません。』
「しっかり押さえとけよ悟空!」
「マジかよ~」
「俺は絶対に外さん。これで死んだら悟浄のヤワな心臓のせいだ。」
「…あースッゲムカツクっ、ぜってー死なねえ。」
それは、結構なことだ。
「減らず口を閉じんと舌噛むぞ。」