第5話 Revenge tragedy
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「――あ……」
夢…――……
もう、何度目だろう。
夢の中で僕は、繰り返し貴女を失う。
「――どうかしたか。」
「三蔵…」
木々に囲まれた森の中。
後部座席に目をやれば、頬杖を突いて眠る悟浄と、肩を寄せ合って眠る悟空と春炯が居る。
ひとつ目を閉じて意識して呼吸し、笑みを掃いた。
「何でもありません。寝相悪くて…ちょっと、散歩に行ってきますね。」
「――気をつけろよ。」
「はい。」
月明かりだけが照らす道ともいえない道を、歩く。
「忘れたフリは、してたんですけどねェ…」
一人言ちながら中てた手の下で、腹部が疼いたような気がして。
ポケットに突っ込んだ指に触れる、硬い感触。
彼はおそらく、あの時の恨みを持つ者…でも、何の為にこんな廻りくどいことを…
取り出した”罪”の字を刻んだ麻雀牌を握り締め、瞑目する。
私
果たせなかった約束
悟能の手好きだな。
救えなかったただひとつの、愛。