第4話 Overlap each other
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「物好きなのはお師匠様ですよ。いくら仏道が慈悲と無殺生をうたってるとはいえ、俺みたいなどこの馬の骨とも知れないガキをわざわざ拾ってあまつさえ側に置いてるなんざ。」
本当に
「……声が、聞こえたからですよ。」
「は?」
また何を言い出すのかと、目を向ければ。
「貴方が私を呼んでたんです。御氏名ってヤツですね。」
もしもこの人の言うように、本当に。
「それはもうしつこく何度も呼ぶもんで」
たおやかな女性のそれのような笑みが当然のように無造作に、応えて向けられる。
「あんまりうるさいから、勝手に連れて来ちゃいました。」
「……何なんですかそりゃ。」
「いつか貴方にも聞こえるかもしれませんよ?誰かの声が。」
声にならない声がこの耳に、届くことがあったなら。
「……――もしそんな奴がいたらそん時は」
――――。
「意地でも捜し出して、うるせえってブン殴ってやりますよ。」