第4話 Overlap each other
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「ゲホッ――やったか?」
「みたいだな。」
辺りを満たす灰煙に鮮やかな、一筋が流れる。
「!紅孩児…」
「今日のところは退かせてもらう。とんだ邪魔が入ったしな。…ひとつ、詫びておこう。」
寄り添うように近い位置に立つその中心でこちらを見る眼差しがふと、遠くを見るように細くなるのが分かった。
「俺は自分の歩んでいる道に疑問を抱いていた。迷いをもって闘いに挑んだことは貴様らに対して無礼だったと思う。…だが俺には善悪では計れないほど大事なものがある。」
善悪では計れないほどに、大事なもの。
恥ずかし気もなくそんな言葉を口にするこの男を自分達はいつか
「だから次は全てをかけて、貴様らを倒す!」
きっとそれぞれに同じだけのものを、抱えて。
「自分の為に」と付け加えて口角を上げるのに、悟空が同じ様な表情を浮かべる。
「倍返し!まだ足りてないぜェ?」
「ツケとけよ、すぐに払ってや「さ・ん・ぞーッ!!今日は楽しかったよー♥」
「また来るからねー一緒に遊ぼーね♥」
「誰が遊ぶかこのクソガキッ」
馴れ馴れしく笑顔を向けてくるのを心底うっとおしく思いながら、指を立てる。
「二度と来んなッ」
『こら!』