第4話 Overlap each other
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「あの式神の動きを止められるか?」
「え?」
「多少時間さえあれば、俺も召喚魔が使える。アレを倒すには他に手がないだろ。ほんの数秒でいい。動きを封じてくれりゃあ一発で決まる…ただし巻き込まれるなよ。」
「……ん!」
「てめェこそ外すなよなッ!?」
元気よく駆け出していった悟空の顔は、なんだかとても楽しそうで
「いーから早く行けッ!!」
少しだけ心配になる。
だけど。
「すまない」と折り目正しく謝罪を口にするのに思わず笑ってしまっている私も、多分同じ。
『敵同士ではありますけどこれも何かのご縁だと思いますので。どうぞ宜しく、紅孩児さん。』
この人の事を好きに、なり始めている。
「…ところでひとつ聞いてもいいだろうか。春炯は、巫女か何かか?」
『あ、はい一応…』
瞬間その顔に浮かんだ笑みに、目を瞬く。
「やはりそうか。いや、どうりで美しい眼と声をしていると思ってな。」
『……え…と』
「少し下がっていろ。」
どう返せば良いのかよく分からないまま、言われるがままに一歩、退く。
なんと言うかとても、真面目な人なのだろう。