第4話 Overlap each other
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「効いてねーよ全然!!」
後頭部を押さえて顔を顰めた沙悟浄の方を見た悟空が、腕の中の女に目を向けついでこちらを見上げて破顔する。
「サンキュな、紅孩児!」
ともすれば抱いている事実さえ忘れそうになるくらいに軽い身体を、丁重に地面に降ろしながら、口を開く。
「ああ…」
「相変わらずすっげーな春炯!早撃ち!」
『ううん』と眉根を下げて笑ったその顔が、こちらを向いて、ぺこりと頭を下げる。
『有難うございます。……何か?』
小首を傾げて見つめられ、首を振る。
「いや。」
初めて目にする、確度によって輝度を変える程に澄んだ、漆黒それも
「……美しいな…」
こんなカタチで。
「へ…?」と頓狂な声を漏らす悟空に瞬いた目を、女に戻す。
「もう一度、名を聞いてもいいか。」
『あ、ええと…紅…「独角!」
「足の一本や二本切り落としても無駄だ!丸ごとフッ飛ばさなけりゃラチがあかない!」
確かに剣では…というか通常の武器の類で倒せる規格の生き物ではない。
暫し考えるが、その内にも被害は広まる一方だ。
「…悟空」