第4話 Overlap each other
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
咄嗟に顔を庇った腕を下げるとすでに、そこに先程の男の姿はなかった。
強いて言うなら…友人ですかね
あちらの方の。
『………』
背の高い女性と技をぶつけ合うのを見下ろす視界の隅で、何かが意識を引っ掛けるのを感じて視線をやるのと三蔵の声が響くのはほぼ同時だったと思う。
「…悟空!後ろ――」
「え?」
「な…ッ!?」
「悟空!!」
「紅孩児様!?」
黒い鎌のように迫ってくるのに向けて、引き金を引く。
連続して着弾を受けたその硬い表皮が振動に揺らぎ、僅かに落ちてくるスピードを遅くする。
「如意棒ッ」と耳元で響いた悟空の声についで、後ろから伸びてきた腕に抱き込まれる。
「チッ…!」
飛び込んできた広い背中で翻った赤がとても
「早く逃げろッ、もたねェぞ!!」
綺麗だと思った瞬間。
『!?きゃ』
「すごい早撃ちだな…」
その眼に見たことのない顔をした自分が、映っているのが、見えた。